こんにちは!データサイエンティストの青木和也(https://twitter.com/kaizen_oni)です!
今回の記事では、あなたのスライドを見やすくするための基本が詰まった「見やすい資料の一生使えるデザイン入門完全版」を私が読んで得た学びについて書き連ねていきたいと思います。
正直に申し上げると、本書はスライド作成における初心者向けに非常に丁寧に解説された書籍になっているので、スライドのデザイン改良に関する本を1冊でも読んだことがある方にとっては、多くの学びが得られる本とは言い難いです。
一方で、スライド作成に関して今まで一度も学んだことがない方にとってはあらゆる観点から「相手にとって見やすいスライドとは」という視点で書かれた教科書的1冊と言えます。
本記事を読んで、本書に書かれているトピックを外観していただければと思います!
本書の概要
本書は資料作成代行業の事業責任者を務め、現在は資料デザインのアドバイス業等を行っている著者が見やすい資料作成のいろはを教えてくれるテキストとなっております。
特に、各ページには改善前のスライドと改善後のスライドというような対比形式でスライド作成の際のポイントが解説されており、スライド作成初心者でも「良いスライドとは」「悪いスライドとは」が理解しやすい構成となっております。
本書の章立ては以下のとおりです。
- 伝わる資料とはどういうものか
- 資料が見やすくなるデザインの基本
- 作業スピードが劇的アップ!ベースデザインの時短ワザ
- 資料の見栄えが良くなる!表現のテクニック
- さまざまな資料に応用しよう シーン別実例集
本書から得た学び
ブログ主はスライドのデザインに関する本であれば、「PowerPoint 『最強』資料のデザイン教科書」や直近で言えば書評も書いた「Google流資料作成術」などを読んでいるので、顧客に分かりやすく伝えることを前提としたスライド作りの方法論についてはある程度熟知しているつもりです。
一方で、そのようにある程度スライドのデザインや伝え方についても学習してきている私でも「これは参考になるな…」と思ったポイントがいくつかあったので、今回は3つのポイントについてお伝えしたいと思います。
- 写真は余白を作らずとにかく大きく
- 1枚絵を使いたい場合の表紙スライド
- グラフにおける吹き出しの活用
順を追って解説していきましょう
写真は余白を作らずとにかく大きく
今まで私のスライドスタイルでは、スライド上部に帯をつけてスライドタイトルが分かりやすいようにしていました。
一方、本書では写真を見せたいようなスライドでは思い切ってスライド上部の帯を取っ払い、スライドを縦幅いっぱいまで広げ、余白をなくすことを推奨しています。
これにより、見る人を完全に写真に集中させることができます。
1枚絵を使いたい場合のスライド
副業用のサムネなどを作成する際に、写真でどのようなサービスかをアピールしたいものの、どのように文字情報等を載せればいいか、試行錯誤していました。
そのまま写真を載せると、元々の写真の白い部分や黒い部分が文字と被って文字が読みづらくなる、それよりもっと悪いのはなんだか安い折込チラシのようにサービスがチープな印象を持ってしまう、などサムネに関しては頭を抱えていました。
本書ではそのような悩みを解決するため、「プロジェクトの内容が分かりやすい1枚絵を使いながらも、メインカラーを透明度30%で重ねてその上に文字を載せる」「それだけだと野暮ったいので、右下に白でスペースを作り、資料作成者等の情報を付与する」ということを提案しています。
このTipsによって、どの情報を互いに干渉することなく、このサムネを見るだけで必要な情報を相手に伝えることができるサムネを作ることができたように思います。
グラフにおける吹き出しの活用
「Google流資料活用術」にも、「最初はすべてグレーからはじめ、強調したい項目に色をつけて視線を誘導する」ということは書かれていました。
そして本書であらためて、そのような色の活用方法、緩急の付け方について学びつつ、加えて「吹き出しをつける」という手段によって、より伝えたいメッセージを補強するという術を学びました。
確かに、5000円、3000円、1000円と並んだグラフから、「一番右が最も安いのね」ということは情報として読み取ることができますが、それはグラフから見る側の人間が論理的に導いた結論です。
一方で、本書ではそこに吹き出しの情報を加えることによって、論理的に結論を導き出さずとも「一番右が一番高い価格よりも4000円安い」ということを瞬時に認識できるようにしています。
まとめ
今回の記事では、「見やすい資料の一生使えるデザイン入門完全版」を私が読んで得た学びについて書き連ねていきました。
本書はスライド作成初心者向けのトピックが網羅されている、スライド作成の入門書にぴったりの1冊です。
皆さんもぜひ本書を手に取って、スライド作成の際のチェックシートがわりに活用して見てください!
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