
こんにちは!データサイエンティストの青木和也(https://twitter.com/kaizen_oni)です!
今回の記事は書籍 『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る99の心得』 を読んで得た学びを3つ厳選してご紹介していきたいと思います。
現在、コンサルティングに近い仕事をする中で、「コンサルとして優れている人と自分の思考の違いは何か?」 を強く感じることが増えました。
そこで本書から、単なる知的生産のテクニックだけでなく、「思考の設計」「仮説の立て方」「情報収集の戦略」 など、知的生産における本質的な部分にフォーカスした内容を学ぼうと思いました。
本書の概要
本書は、外資系コンサルタントとしての経験を持つ山口周さんが、知的生産性を高めるための99の心得 を紹介する一冊です。
本書の章立ては以下の通りです。
- 知的生産の「戦略」(思考の方向性を定める)
- インプット(情報収集の技術)
- プロセッシング(情報を整理・分析する技術)
- アウトプット(伝える力・成果物を作る技術)
- 知的ストックを厚くする(長期的な知的資産を形成する)
この本の特徴として、「思考法だけでなく、実際の行動ベースの習慣」 にフォーカスしている点が挙げられます。
[本書読了前] 本書から得たい学び
私が本書から得たい学びは以下の3つです
- コンサルとして優れている人の思考の違い
- 経験が浅くても実践できる行動ベースの改善策
- コンサルとして長期的に成熟するための習慣や思考法
現在コンサルに近しい仕事をしている中で、「自分はコンサルの人と同じような思考の仕方ができていない」と思っているので、少しでも成長するための材料を手に入れたく、本書を手に取った次第です。
本書から得た学び
私が本書から得た学びは以下の3点です。
- 情報収集の前に「問いを設計する」
- 「青い鳥」を探さず、仮説を持つ
- アウトプットが出ないときは、インプットを見直す
順を追って解説していきます。
情報収集の前に「問いを設計する」

本書では、「情報収集に走る前に、問いを明確にすべき」 という考え方が強調されています。
(自分を含めた)多くの人は、何かを調べる際に、「とにかく情報を集める」 ことを優先しがちです。
しかし、これでは 「何のために調べるのか?」が曖昧なままになり、時間ばかりかかる という落とし穴があります。(実際、最近の自分もその落とし穴に落ちまくっています)
本書では、情報収集に対してどのようなスタンスを取っているかというと「まず問いを設計することが重要」 だと述べられています。
たとえば、単に 「市場動向を調べよう」 ではなく、まずは以下のように問いを立てます。
- どの程度の市場規模があるのか?
- 市場規模は拡大傾向?それとも縮小傾向?
- どのような市場セグメントに分けられるのか
- 各セグメントにおける主要プレイヤーは?
問いを先に立て、それに対する答えが見えるように調査を行う。
調査のゴールを具体化することで、効率よく必要な情報を得られる ようになります。
「青い鳥」を探さず、仮説を持つ

本書では、「正解を探そうとするのではなく、仮説を持って考えることが重要」 だと述べられています。
特にコンサルタントの仕事では、明確な正解が存在しない課題 を扱うことが多いです。
にもかかわらず、(私を含む)多くの人は 「何か正解があるはず」 と思い込み、答えを探そうとします。
しかし、実際には 「コンサルが関わる時点で、明確な答えがないからこそ価値がある」 のです。
そのため、「正解を探すのではなく、仮説を立て、それを検証することが大切」 だと本書は指摘しています。
1. 正解がない前提で考える
→ 「誰も正解を知らないからこそ、自分が答えをつくる」という意識を持つ
2. 仮説を持って議論に臨む
→ たとえば、「この市場は成長すると考えますが、理由は〇〇です」という形で仮説を提示する
3. 検証と修正を繰り返す
→ 仮説が間違っていたとしても、それを修正することでより良い答えに近づける
アウトプットが出ないときは、インプットを見直す

本書では、「アウトプットの質はインプットの質に依存する」 という原則が強調されています。
つまり、「適切なアウトプットが出ない場合は、考え方ではなく、そもそもの情報の集め方に問題がある可能性が高い」 ということです。
私の実体験でいえば、私がコンサル案件で顧客の状況を整理する資料を作成したとき、細部の情報を拾い集めることに集中してしまい、全体像が不明瞭になってしまった経験がありました。
上司からは「まずはトップダウンで枠組みを作るべき」と指摘され、そのためには 「すべての情報を俯瞰して把握するインプット」が必要 だと教えていただきました。
つまり、アウトプットが不十分だったのは、考え方の問題だけではなく、「インプットの不足と情報整理の順序」 にも課題があったのです。
1. まずは全体像を把握する
→ 資料作成前に、すべての情報に目を通してから構造を考える
2. トップダウンで枠組みを決める
→ いきなり詳細を詰めるのではなく、骨組みから組み立てる
3. インプットの量を増やす
→ 必要な情報を漏れなく収集し、仮説の精度を高める
まとめ:本書を読んで今後実践したいこと
今回の記事では書籍 『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る99の心得』 を読んで得た学びを3つ厳選してご紹介してきました!
- 情報収集は「問いの設計」から始める
- 「正解を探す」のではなく「仮説を立てる」思考を持つ
- アウトプットが出ないときは、インプットを見直す
特に 「情報の全体像を把握してから整理する」 ことを、今後の業務で意識していきたいと思います。
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