「コンサルが『最初の3年間』で学ぶコト 知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦」から私が実践したこと/したいこと

コンサル
元教師
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こんにちは!データサイエンティストの青木和也(https://twitter.com/kaizen_oni)です!

本記事では、コンサルに勤める友人のしごできマネージャーがオススメしていた「コンサルが『最初の3年間』で学ぶコト 知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦」について書評を書き連ねていきます!

私は周囲にコンサルタントの友人が多いこともあってか「みんな優秀なのは分かるけど、なぜそんなにいい給料をもらっていて、ズバズバと要旨を掴みながら仕事ができるんだろう」と漫然と思っていました。

本書を読んで「なるほど!そういう考え方、仕事に対する取り組み方をしているのね!」とコンサルタントという仕事に対する解像度が1段上がったと認識しています。

この記事では、本書を読んで私が実践していることも含めて書いておりますので、本書を手に取っていない方もぜひ参考にしてみてください!

時間がない人のための3行要約
  • 質問に答えるにも、TASKを遂行するにも論点を掴むことが肝要
  • メリデメでは安易な二項対立すぎる、評価基準で多角的に評価すべき
  • 論点からTASK/スケジュールまで下ってきたら、Outlookに30分〜1時間ごとにTASKを書き込んで、仕事に集中できる状況を作ろう

本書の概要

本書は筆者の最初のコンサル3年間になぞらえて、以下のような3部構成になっています。

  • 「2度はできない」叱咤激励の1年目(=駆け出しコンサルタントとしてのTips)
  • 「天狗になる」⇆「鼻をへし折られる」繰り返しの2年目(=コンサルとして慣れてきてから意識すること)
  • 「付加価値を付ける」真っ向勝負な3年目(=部下を抱えるような立場になったコンサルとしての思考法)
  • (「1桁上の価値を出す」マネージャーに挑戦の4年目)

最後の4年目の章についてはマネージャーを目指すコンサルタント、すなわち3章までの内容よりももう一段上のレイヤーのTipsが書かれていますが、これについてはおそらく同著者の「コンサルが『マネージャー時代』に学ぶこと 知るだけでビジネスモンスターになれる79のスキル/思考と矜持」に続く内容かと思いますので、自身の職務のレイヤーが上がってきたら(すなわち部下を持つような立場になったら)後続の書として読んで書評を上げたいと考えています。

本書を読む前の私

本書を読むまでは、周囲にコンサルタントの友人が複数いるものの、コンサルタントが具体的にどのように仕事を遂行しているのかについてふわっとした理解しか持っていませんでした。

  • ロジカルシンキングを武器に企業の課題を解決してる、、、んだよね?
  • すごい激務をこなしてるんだよね?、、、なんでそんな激務なん?
  • 頭がいい人がフレームワークを使いこなしてるんだよね?、、、何のために?

これらの発想は本書にもある通り、「コンサルの技術」として書店の本ではことさらロジカルシンキング、フレームワークなどが取り沙汰され、一方YouTube含めたメディアではコンサルタントの華々しい給料とプロジェクト中の残業地獄に苛まれる激務が取り沙汰されているからかもしれません。

一方で、私は多少論理的思考力は強い方と自負しているのですが、それでもコンサルタントのように仕事ができているのかと言われると、全くもって別のスキルが求められているようにしか思えていませんでした。

「本当のところ、コンサルタントの人って何をしているの、、、?」

これが本書を読む前の私の状態です。

本書を読んだ後

そんな状態で本書を読んだことによって、コンサルについて知らなかった多くのことが分かってきました。

「なるほど、企業の課題/相手からの質問/会議の論点を掴んで、そこからサブ論点やTASKやスケジュールや実行に落とし込むことによって、目的に対してズレることなくゴリゴリと仕事を進めていけるのね」

「それでいて答えのない問題に対して、泥臭いけどセクシーな調査、徹底した論点思考、残業も厭わない成果に対する姿勢、鍛えられた思考体力を持ってして取り組むからこそコンサルタントとして高いフィーをもらっているのね」

「フレームワークを思考の枠組みとして使っているというよりかは、それらは情報の整理や説明の際の便利なツールとして使っているだけであって、重要なのは論点から順当に思考を進めていくことなのね」

以上のように、コンサルタントの人の多くがどういったことを武器にして、どういったことに重きを置いて仕事をしているのか、というところの解像度を上げることができました。

本書の内容で実際に取り組んでいること

上記のように、コンサルタントの仕事の仕方について理解が深まってきた中で、「これは業務でも日頃の生活でも使いたい」と思うものをいくつか取り入れてみましたので、それを以下に紹介いたします。

アウトプットを作る6ステップ「ロ→サ→T→ス→作→ア」/まず、論点に割り戻す

仕事をしていて、このような場面に遭遇したことはないでしょうか。

「あれ、今やっているタスクって何のためにやってるんだっけ」

「このタスクをやれば本当に目的が達成できるのか?」

そこで肝要になってくるのが「ロ→サ→T→ス→作→ア」、つまりいきなりタスク(TASK)から取り掛かるのではなく、そのTASKや最終的なアウトプットの元となる論点から考えましょう、という話。

特に本書ではこのことを「TASKバカではなく、論点バカになれ」という表現をしています。

つまり、仕事を遂行するに当たっては以下の順番に則って遂行する、何ならTASKを振られた場合にも以下の順番の最初の「論点」に立ち返って考えろ、ということです。

  • 論点:重要な問いを把握する
  • サブ論点:論点を小さな論点に分解する
  • TASK : サブ論点ごとにTASKを考える
  • スケジュール:TASKを実行する際のスケジュールを立てる
  • 作業:スケジュールに従ってTASKを実行する
  • アウトプット:作業の結果としてアウトプットが生まれる

上記流れを実践してここ数週間仕事に取り組んでいるのですが、TASKから論点に立ち返って再度TASKの洗い出しをするかしないかで「自分のしなければならない真の全体像」を掴むことができるようになりました。

また、TASK→スケジュールまで落とし込んでOutlookに書き込んじゃったりしているので、「作業途中で自身の作業が本当に合っているか疑い始める」というような時間の無駄が削減できて、非常に効率的に仕事ができていると感じています。

メリデメではなく評価基準・評価結果

これも「メリデメという大まかな二項対立で考えるのではなく、それぞれの評価軸ごとに評価結果を記載し、多角的に考えるべき」という至極真っ当だけど、今まで全然できていなかったので即効性がありました。

特に、関係者によって重視する項目等も変わってくるので、「会議参加者の⚪︎⚪︎さんはどのような評価基準を持っていると考えられるか」というところからスタートして評価基準を考え、あとはそれを評価するための材料を集めて評価を行うと、実際の会議の準備にあたっても大きな抜け漏れがなくなったと実感しています。

30分単位での仕事の設計

これは前職自体にやっていたのですが、本書を読んで、ロ→サ→T→スまで行ってから、Outlookに30分または1時間単位で実行すべきTASKを記載すると、都度都度何をしなければならないのか考えることがなくなったので、頭の回転を止めることなく仕事ができるようになりました。

それに、何をすべきかを全てOutlookに吐き出すことで、今すべき仕事に集中することができるようになったとも感じています。

書籍の内容で今後実行したいこと

これまでも書籍の中ですぐに実践できることは取り組んできましたが、今後はさらに以下のことに取り組んでいきたいと考えています。

  • そんなやり方があったか!という方法でインサイトをTASKを設計する(HOWのインサイト)
  • 資料を作る際に9マスから作ってみる
  • アウトプットに対して上司に議論を持ちかける

上記のような行動を実行することによって、質の高いインプットを得、初期アウトプットについても全体としての構想から考え、それをブラッシュアップするために上司と喧々諤諤の議論ができる、アウトプットに対してより貪欲なビジネスパーソンへと進化していきたいと考えています。

まとめ

今回の記事では「コンサルが『最初の3年間』で学ぶコト 知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦」について、書評と題して読了前の私と読了後の自分のコンサルに対する理解の解像度を比較し、実践したこと/したいことについて書き連ねました!

皆さんも興味をお持ちいただけたら、ぜひ本書籍をご購入いただき、コンサルの仕事の解像度を上げ、自身の業務に取り込めそうなTipsから取り込んでいただければと思います!

コンサルが『最初の3年間』で学ぶコト 知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦

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