超攻撃型麻雀佐々木寿人の「ヒサトノート」を私が読んで実践したいと思ったこと

書評
元教師
元教師

こんにちは!データサイエンティストの青木和也(https://twitter.com/kaizen_oni)です!

今回の記事では、麻雀攻めダルマこと佐々木寿人プロの「超攻撃麻雀 ヒサトノート完全版」を読んで、私が学んだこと/実践したいと思ったことを書き連ねていこうと思います。

私は「新 科学する麻雀」を麻雀がある日には必ず読むほどのデジタル麻雀打ちなのですが、そんな私が「寿人プロのこの考えは参考になるな、、、」と思ったところをピックアップして語らせていただきたいと思います!

この記事から、寿人プロのエッセンスが少しでも皆さんに伝わると幸いです!

この本の概要

この本は麻雀攻めダルマと称されるほどの超攻撃型麻雀を展開する佐々木寿人プロが書いた麻雀本で、佐々木寿人プロの実際の配牌を用いて何切る問題に近い形で示唆をしつつも、その時何を考えていたか、何を見据えていたかなど、勝負師としての立ち振る舞いを学ぶことができる至極の1冊となっております。

近年のデジタル麻雀によく見られるような「テンパったら即リー」という考えも見られますが、それ一辺倒ではなく「この手で愚形はあんまりだ」「見据えるべきは牌効率のみではなく、最終形をどのような形で仕上げるか」という手を高めようという姿勢も存分に見られ、「これだから麻雀は面白いな」と歴14年以上の私が改めて麻雀の面白さに気付かされる1冊でした。

この本から私が学んだこと

勝負師佐々木寿人プロの本書から私が学んだことは以下の3つです。

  • テーマを決めたらそれに向かってまっすぐ進む
  • 急所から解消していくべし
  • 勝負に行っても身を引く時はきちんと身を引く

順を追って解説していきます。

テーマを決めたらそれに向かってまっすぐ進む

確かに形だけ見れば2シャンテンであり、手牌を決めたい気持ちも分からなくはない。

しかしその前にまずこの局のテーマが何であったのかを再確認しなければならない。

南家は確実にアガリを拾いたいのである。

それも満貫以上にしてという条件付きだ。ならばどこに放銃を怖がる必要があろうか。

佐々木寿人『超攻撃型麻雀ヒサトノート』(マイナビ/2023) 「テーマをはっきりさせる」 P200~201

上記引用は攻めの場面での「テーマ」についてですが、これは逃げの場面にも当然言えることだと思います。

「混一色だけで十分なのに、対対もつける必要があるのか」

「タンヤオドラ1の上がりで1位確定なのにドラを引いたからといって、シャンポンに受ける必要があるのか」

こういった判断の時に「この局のテーマはなんだっけ」と立ち返ることが、後から「なんであんなことをしてしまったんだ、、、」とならないために必要なことかと思われます。

寿人プロも書籍内で述べていますが、「どのような打ち手にせよ裏目はつきものであるから、裏目が入ったとしても納得できるように打つ」というのが麻雀という確率的なゲームを楽しむ上で重要なことだと思います。

急所から解消していくべし

つまり仕掛けるにあたっては、急所を見極めろということである。打点は一流、待ちは3流ではお話にならないのだ。まず受けの弱いところから消去していければ、自然とアガリやすさも増してくるのである。

佐々木寿人『超攻撃型麻雀ヒサトノート』(マイナビ/2023) 「急所の見極め」 P58~59

これは非常に思うところがあって、満貫確定だからと鳴きを進めていき、最後に残ったカンチャン・ペンチャンでテンパイした後に他家からリーチが入った時に「打点は高いから大丈夫だ」とビクビクしながら突っ張ることがかなりの回数あったものと記憶しています。

しかし、急所、つまりカンチャン・ペンチャン・シャボから解消できて、最後にリャンメンでテンパイできていれば、相手の振込確率も単純計算で2倍です。

慎重に待っていればカンチャン・シャボがリャンメンに変わってより上がりやすい待ちになって、うまくいけば門前でテンパイするかもしれません。

そのような可能性を振り切ってリャンメンからチーしていくのは、打点も確率も下げる結果になるんだよ、ということを寿人プロに教えてもらえたと考えています。

勝負に行っても身を引く時はきちんと身を引く

いくら守備が嫌いでも、攻めてばかりでは勝ち切れない。どんな状況だろうと真っすぐ打てばアガリを逃すことは少なくなるかもしれないが、逆に放銃も多くなるのである。何か明確な情報があるにも関わらず、向こう見ずで頭から突っ込んでいき、致命的な傷を負っているのでは目も当てられない。その場その場に合わせた状況の見極めと、攻守のバランスは常に大切になってくる。

佐々木寿人『超攻撃型麻雀ヒサトノート』(マイナビ/2023) 「オリの場面とタイミング」 P126

南場に入ってくると、どうしても点数が欲しい状況やラス回避で引くに引けない場面等が出てくるかと思います。

2シャンテンだがドラ暗子を抱えており、相手のリーチに対して危険牌を全て切り飛ばしたくなるような状況があるかもしれません。

しかしながら、点棒状況、河の状況、相手の鳴き、巡目等々の情報から、「ここは引き時だな」と判断してオリに向かうというのも麻雀攻めダルマの寿人プロであっても重要視しているということはとても意外でした。

特に、寿人プロは自身の手が裏目った時に「引き時だな」と判断してオリる場面が書籍内で見られており、それはつまりテンパイの巡目が遅れたことによるアガリ率の低下と放銃率のアップを予期して、その局におけるオリの判断をしているのだろうなと感じさせられました。

今後実践していきたいこと

私が本書を読んで、「このポイントは今後実践していきたい」と思った点は以下の3つです。

  • 最終形を考えて、急所から鳴いて解消していくようにする
  • 手役とドラのバランスを考え、必要以上にドラを大切にしすぎない
  • 自身の手の可能性を狭めすぎず、最終形のイメージを柔軟に持つ

まとめ

今回の記事では、麻雀攻めダルマこと佐々木寿人選手の「超攻撃麻雀ヒサトノート完全版」について、私が読んで得た学びと今後実践していきたいことについてつらつらと書き連ねました!

私の麻雀のバイブルは「新 科学する麻雀」なのですが、当該書籍は1シャンテン、テンパイ時の判断については示唆を与えてくれても、そこに辿り着くまでにどう進めていくかについては各自が考える必要があります。

本書「ヒサトノート」は科学する麻雀では補い切れないような状況判断、手牌の進め方などを超攻撃型麻雀選手の視点で補える良書であると言えます。

一方で、手配の進め方については明らかに十人十色、様々な進め方や様々な戦術の選手がいらっしゃると思うので、自身の好きな打ち手の選手を参考にし、自身の好きな麻雀スタイルで麻雀を楽しむことをお勧めいたします。

ある程度攻撃的な麻雀を実践してみたい方は本レビューを参考に本書をお読みいただけると幸いです!

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