文章は素材が9割?書籍『10倍速く書ける 超スピード文章術』を読んで得た学び

書評
元教師
元教師

こんにちは!データサイエンティストの青木和也(https://twitter.com/kaizen_oni)です!

今回の記事では、文章を早く書くことに特化した1冊『10倍早く書ける 超スピード文章術』を読んで参考になった部分を皆さんに紹介させていただきたいと思います。

ビジネスパーソンの皆さん、学生の皆さんは日々どこかしらの場面でドキュメントを書く機会があるかと思います。

  • レポート課題
  • 卒業論文
  • 報告書
  • プレゼン資料

本書は上記のようなドキュメント作成の場面において、

  • 「私、文章を書き終えるのがすこぶる遅いんだよね、、、」
  • 「文章を書くのが億劫で億劫で、、、」

のように、書くことに対して苦手意識を持っていらっしゃる方必見の1冊になっています。

皆さんもぜひ本記事を読んで、ドキュメントを爆速で仕上げる方法の一端を知っていただければと思いいます!

本書の概要

本書が目指すのは、「わかりやすくて役に立つ文章」です。

ストレスなくスラスラ読めて、目的をしっかり果たす文章を、いかに速く書くか。

必要に迫られる中で私なりに体得してきたロジックとスキルを、初めて紹介します。

上阪徹『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社/2018) P6

本書は、毎月1冊本を書かれるという著者が、いかにしてそのような執筆スピードを実現しているのかについて解説した1冊になっています。

本書はただ速く書くだけでなく、

  • 読者が読みやすいと感じるためには?
  • どのようにして推敲をすればいいのか?

など、「質の高い文章を速く書く」という文章を書く人の最終形態になるためのノウハウが詰まった1冊です。

本書の章立ては以下のようになっています。

  • 序章 なぜ文章を書くのに 時間がかかってしまうのか?
  • 第1章 10倍速く書ける「素材文章術」
  • 第2章 正しい素材を集める2つのルール
  • 第3章 素材をひたすら集める
  • 第4章 素材を読みやすい順番に組み立てる
  • 第5章 一気に書き上げる
  • 第6章 読みやすく整える
  • 実践編 ケース別・速筆術

上記章立てを見ていただいても分かるとおり、本書における最重要ポイントは「素材」となっています。

執筆における「素材」とは何を意味するのでしょうか?

その点についても本記事にて解説をしておりますので、参考にしていただけると幸いです!

本書から得た学び

私が本書から得た学びは以下のとおりです。

  • 文章は素材が9割
  • 分からないことは★★印で保留にする
  • 順接の接続詞を使わない

順を追って解説いたします。

文章は素材が9割

「どう書くか」より「何を書くか」が、はるかに重要です。

大切なのは、文章の「表現」ではなく、文章の「中身」だということです。

文章の中身とは、つまり「素材」です。

上阪徹『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社/2018) P43

文章を書こうとして詰まる方に多いのは

「何を書くのかを用意していない」

ということだと、本書では分析しています。

例えば、小学校の時の夏休みの読書感想文を書くときに、本を読んでそのまま原稿用紙に向かった方は多いのではないでしょうか?

本書ではこのような執筆の仕方はしてはならないものとされています。

では、どうするのか?

答えは、「十分な素材を集めて、素材を並べておく」ことを先に行うのです。

本書における「素材」とは以下の3つのうちいずれかを指します。

  • 独自の事実
  • エピソード
  • 数字

そして、本書の提唱する「素材文章術」では、以下のような手順で執筆を進めていきます。

  • 書く目的と読者を定める
  • 素材を集める
  • 素材を組み立てる
  • 一気に書き切る
  • 見直す

上記のように、ゴールとペルソナを適切に設定して、ゴールとペルソナにあった素材を集めて、ゴールに向けて素材を組み立てることができれば、ほぼ文章を作る作業については完了したも同然です。

あとは素材同士を意味が通るようにつなぐために多少の言葉を書き加えて文章をつなぎ、一気に書き切ったら最後に見直しをして修正を加えるだけ。

素材が従前に準備されていることによって、「次は何を書かなきゃいけないんだっけ?」と立ち止まることがなく、一気に書き切ることができるのです。

分からないことは★★印で保留にする

素材を準備したら、筆が乗っているうちに一気に書き終えることが重要です。

そのためには、書いている途中に止まるようなことがあってはいけません。

例えば、執筆途中に止まるパターンとしては以下のようなパターンが考えられるかと思われます。

  • あれ、この人の名前ってなんだっけ?
  • あれ、これの正式名称ってなんだっけ?
  • ここの挿絵ってどんな感じで作ればいいんだっけ?

途中で上記のようなことが気になってしまうと、検索エンジンで検索を始めたり、思い出そうとして筆を止めてしまったり、挿入する図から作り始めてしまったりします。

私もブログを執筆するときには、「時短しなきゃ…」と思って、執筆途中にGPTに画像生成のプロンプトの作成依頼を出すことが往々にしてあります。

本書ではそのような行動は「取ってはいけない行動」とされています。

つまり、頭のギアがトップスピードに入っているうちにさっさと書き上げることを推奨しているのです。

そのためには、分からないことは一旦★★★を仮置きして、後から調べて埋めることを推奨しています。

先ほどの私の例に立ち返ると、執筆中に画像生成プロンプトなど作成してはダメで、そんなこと書き終えてからやれ、というわけです。

「何がなんでも一気に書き切る」ということを覚えておいてください。

順接の接続詞を使わない

私は「順接」の接続詞をできる限り使いません。

「だから」「また」「さらに」といった順接の接続詞は、文章に冗長な印象を与えかねないからです。

入れなくても意味が通じてスラスラ読めるならば、入れないほうがいい。

上阪徹『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社/2018) P159

文章を書くときに、「あれも追加したい」「こことここは根拠と結論の関係だ」と考えていると、ついつい順接の接続詞を入れてしまう場面がよくあります。

一方で、順接の接続詞を無意識に入れていると、気づけば文章が「また、」「さらに、」などの順接の接続詞だらけになるのは誰しもが経験をしたことがあるのではないでしょうか?

しかし、著者が言うように、実は順接の接続詞を除いたとしても意味が通じることは結構多いのです。

なぜなら、順接の接続詞ということは前後の文章の意味が大きくは変わらないことを意味するので、文章が順接関係にあることは文脈からある程度把握することが可能だからです。

一方で、著者によれば、文章に展開を作るため、逆接の接続詞は多用をしているようです。

順接の接続詞は前後の文章の内容が地続きであることを意味しますが、逆接の接続詞は文章が前後の文章で異なる、話が展開していることを意味します。

平凡な学校生活パートのみが続くストレンジャーシングスは面白みがなく、予測不能な展開が次々に繰り出されるからこそストレンジャーシングスは面白いのです。

まとめ

今回の記事では、文章を早く書くことに特化した1冊『10倍早く書ける 超スピード文章術』を読んで参考になった部分を皆さんに紹介させていただきました!

本記事では本書の内容のごく一部しか紹介していませんが、本書の中では「推敲を行うときの順番」や「文章の目的の考え方」「読者の設定の仕方」など質の高い文章を速く書き切るために重要なTipsがまだまだ収録されています。

本書を読んで気になった方は、ぜひ本書を手に取ってみてください!

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